注 記


*古代インドの宗教も神による宇宙の創造と終末を説いています。しかし、決定的違いは一神教のそれが1回限りであるのに対し、インド(典型はヒンドゥー)のそれは宇宙は創造・存続・破壊(帰滅)を周期的に(無限に)繰り返す。そして創造神ブラフマーの夜明けとともに宇宙が創造され、日没とともに宇宙は破壊され、夜明けとともに再び宇宙は創造される、という思想です。そしてその周期(ブラフマーの1日)が「1劫」で、これは人間の世界の43億2000万年に相当するとされています。インド思想ではこれが永遠に繰り返されるとされています。宇宙は誕生から100億年のオーダーだそうですから、これまでに2〜3回くらい入れ代ったことになるのでしょうか。ちなみにこんな長い時間「劫」のさらに1億倍ともなればとても人間には想像もできません。実はこれが「億劫」です。何とも気が遠くなるわけです。



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